鳩対策に効果的な方法6選!自分でできる方法から業者の内容まで

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2021年5月25日  鳩対策

鳩対策に効果的な方法6選!自分でできる方法から業者の内容まで

鳩対策といっても、ハトは鳥獣保護法で守られているため、鳩を捕獲したり傷つけたり駆除することはできません。

鳩は人にとって身近な動物の一つであり、公園や駅などで数多く生息している姿を見られます。地面を歩き回って餌をついばむ姿に、鳩は温和な気性なのだろうと考える方も多いのではないでしょうか。

しかし、実際の鳩は決して安全な動物ではありません。群れで行動する鳩によって住宅のベランダや庭に糞害がもたらされるだけでなく、人に危害を及ぼすこともあります。鳩による被害を防ぐためには、自宅や周辺に鳩が居付かないよう鳩対策が必要です。当記事では今から行える簡単な鳩対策の方法から、継続的な効果が期待できる防護方法までを紹介します。鳩による被害レベル別の対策方法も解説するため、鳩被害に困っている方はぜひ参考にしてください。

[目次]

1. 鳩はどんな鳥か?
 1-1. 鳩の生態
 1-2. 鳩による被害
2. 鳩対策の方法
 2-1. CDを吊るす
 2-2. 磁石を設置する
 2-3. 剣山を設置する
 2-4. ネットを設置する
 2-5. 電気ショック機器を設置する
 2-6. 忌避剤使用する
3. 被害レベル別の対策方法
 3-1. たまに鳩が来る(危険度★☆☆)
 3-2. 定期的に鳩が来る(危険度★★☆)
 3-3. 鳩が巣を作っている(危険度★★★)
まとめ

 

1. 鳩はどんな鳥か?

効果的な鳩対策を行うためには、まず鳩がどんな鳥であるかを知っておく必要があります。鳩を毎日見かけていても、鳩について詳しい知識を持っている方はほとんどいないのはないでしょうか。以下では鳩の生態と、実際に鳩がもたらす被害を紹介します。鳩についての知識がないまま鳩対策を行うと危険に遭遇する可能性もあるため、必ず一読してください。

1-1. 鳩の生態

鳩は数羽~数十羽の群れで行動する鳥であり、一般的におとなしいイメージを持たれています。しかし、実際は凶暴で縄張り意識の強い動物です。同じ群れの鳩には強い仲間意識を持つ半面、仲間ではない存在が縄張りに入ると容赦なく攻撃します。人や同種の鳩であっても攻撃対象です。しかしながら、鳩は市街地に好んで住み着きます。人間の生活圏は、鳩にとって「餌」と「巣」の両方を得やすいためです。本来、鳩は自然にある植物の種子や穀物・豆類を餌としていました。
市街地は本来の餌こそ少ないものの、パンくずやお菓子のかけらがたくさん転がっています。鳩は比較的雑食性であるため、生ゴミでも食事には困りません。水飲み場も多い市街地は、鳩にとって理想的な生息環境です。また、鳩は営巣(巣を作ること)の場所として雨風が避けられる穴や物陰を選ぶ習性があります。屋根のある住宅・マンションや倉庫は、鳩にとって営巣に適した場所です。建物で鳩が営巣しやすい場所としては以下が挙げられます。

・庇やベランダの下
・太陽光パネルの周辺
・天井裏
・雨どい付近
・室外機の裏


鳩は高い帰巣本能があり、一度営巣してしまうと容易には追い払えません。無理に追い払おうとすると、縄張り意識の強さと凶暴性をむき出しにして反撃してくるため危険です。

1-2. 鳩による被害

鳩は人の住居周辺に巣を作るだけでなく、さまざまな被害をもたらします。鳩による代表的な被害を見てみましょう。

・糞害
鳩は餌を消化して白い糞で排泄します。群れで生活するため、居付く場所周辺は糞で真っ白に汚れるほどです。また、太陽光パネル周辺に被害を受けているケースは多く、せっかく取り付けた太陽光パネルが傷んでしまうこともあります。
糞害に関する詳細はこちら

・食害
人が撒いた穀物や野菜の種を、鳩は土をほじくり返して食べてしまいます。農業や家庭菜園を行っている方は注意が必要です。

・騒音
鳩の大きく低い鳴き声は周囲によく響きます。早朝に起きた鳩が縄張りを主張して鳴くことが騒音の原因です。

・ダニや雑菌
野鳥の鳩にはダニ・シラミや雑菌が多数付いています。落ちた羽も不衛生であるため、手づかみではなくホウキで集めて捨ててください。小さなお子様のいる場合は、重々注意する必要があります。

・感染症や食中毒
乾燥した鳩の糞が空気中に飛散して、人体に病気を起こす可能性もあります。起こり得る病気としてはオウム病・クリプトコッカス症といった死亡例のある感染症や、サルモネラ菌による食中毒です。

2. 鳩対策の方法

鳩による被害を防ぐためには、鳩を周囲に寄せ付けない対策方法を取ることが一番です。ネット上では鳩用の忌避方法や対策グッズがいくつも紹介されており、気になっている方もいるのではないでしょうか。鳩対策は効果があることはもちろん、巣を作れないほど持続的な効果がなければ意味はありません。代表的な6つの対策方法について有効性や設置方法、利用する際の注意点を解説します。

2-1. CDを吊るす

鳩に限らず、野生動物全般に使われる対策方法が「CDを吊るす」ことです。軒下や木の枝からヒモでCDを吊るすと、風に揺られながらキラキラ輝く円盤面が陽光を反射します。鳩にとってCDが放つ虹色の光は見慣れないものであり、怖がって近づかなくなる理屈です。
しかし、実際のところCDを吊るす方法はほとんど鳩避け効果がありません。確かに吊るしたばかりであれば鳩はCDを怖がるものの、光っているだけの物体と分かると安心して近寄ってきます。鳩は縄張り意識が強く、CDを吊るして追い払ってもすぐに戻ってくるため、長期的には効果が薄い方法です。

2-2. 磁石を設置する

鳩の強力な帰巣本能を説明するものに「鳩は地球の磁場を利用して巣の方向を確認している」という説があります。「磁石を設置する」対策方法は、鳩が利用している磁場を逆用するものです。磁石が放つ磁場によって鳩の方向感覚を麻痺させて、巣に帰れなくする仕組みとなっています。磁石を使用した鳩対策グッズは簡単に設置可能です。ベランダ金属部に磁石を張り付けたり、磁石に通したテグスを結び付けたりと、家庭で簡単に行えます。
しかし、鳩に巣を作らせないほどの高い効果は期待できません。鳩が巣へ帰ってくるときに地球の磁場を利用していることは、たしかに有力な説とされています。しかし、家庭用の磁石が形成できる磁場はわずかなものであり、鳩の帰巣する能力に影響するほどではありません。そもそも、鳩は目で見える範囲は視覚を頼りに飛んでいるため、磁石があっても平気でベランダにとまります。

2-3. 剣山を設置する

鳩対策に使われる剣山とは、土台から上向きについた針が何本もあり、一定の面積を針でカバーできるアイテムです。窓の手すり部分や室外機上部に剣山を設置することで、鳩がきても居付くことができず、巣を作られにくくできます。設置方法によって効果は差が出るものの、比較的効果を期待できる対策方法です。剣山を設置する際は、剣山の素材や設置方法に注意しましょう。剣山で鳩対策するためには、正しく使う必要があります。

・剣山の素材
市販されている剣山は樹脂製と金属製の2種類があります。鳩対策に効果的な素材は金属製です。樹脂製の剣山は針が太く、質感が柔らかくできています。人がうっかり踏んでも怪我しにくい安全性が魅力であるものの、触っても痛くない針は鳩の脅威となりません。逆に柔らかい針を固定台にして巣作りされる恐れもあります。
一方、金属製の剣山は針全体が細い構造です。ステンレスなどの金属素材であるため硬く、鳩が上に乗っても曲がりません。金属製の剣山であれば鳩を寄せ付けない効果が期待できます。なお、金属製の針も鳩を傷つけない作りとなっているため、鳥獣保護法に違反するおそれはありません。

・設置方法
剣山の正しい設置方法は隙間なく設置することです。剣山同士や壁との間に隙間ができないように、針を密集させて設置しましょう。針に隙間があると鳩が留まりやすくなり、巣を作られる可能性があります。また、剣山は鳩が寄り付きやすい場所・営巣しやすい場所へ重点的に設置しなければなりません。剣山の効果をしっかりと発揮するためには、設置場所や周辺の状況を見極められる、鳩対策のプロに依頼することがおすすめです。

2-4. ネットを設置する

鳩が居付きやすいベランダや軒下にネットを設置することも、効果的な対策方法です。ネットを張り巡らせることで物理的に鳩の侵入経路を塞ぎ、糞による被害や営巣行動を防ぐことができます。ただし、無闇にネットを設置すれば鳩対策ができるわけではありません。たとえベランダ全面にネットを張り巡らせても、縄張り意識が強い鳩は無理やりにでも入ろうと侵入を試みます。ネットの網目が粗かったり、縁に隙間があったりすれば、鳩は簡単に中へと入ってしまうでしょう。ネットを設置する際の注意点を2つ紹介します。

・ネットの縁はしっかり固定する
ネットの縁と壁面・床面に隙間が空いていると、鳩は隙間から内部へ侵入してしまいます。ネットは上からダラリと垂らすだけでなく、周囲の縁もフックなどで固定しましょう。

・網目のサイズに注意する
ネットの網目は鳩が入れないサイズを選ばなくてはなりません。しかし、網目が細かすぎると風の影響を受けやすくなり、住宅の外観も悪くなります。鳩がギリギリ入れない5×5cm角がよく使用されているサイズです。ネットの設置は高所作業となるケースが多く、家庭で行うには危険なシーンもあります。正しく施工しなければ鳩対策の効果が期待できないため、ネットの選び方から施工まではプロに依頼した方が確実です。

2-5. 電気ショック機器を設置する

電気ショック機器の設置は、鳩が寄り付きやすい屋根上や手すり部にワイヤーをめぐらせて、鳩が触れると電気ショックを与える対策方法です。しかし、電気ショックといっても微弱な電流で、触れてもバチッとするだけで怪我はしません。とは言え、鳩にとっては未知の刺激であり「このエリアに近づくと攻撃される」と認識することで、設置箇所周辺に近づかなくなる仕組みです。電気ショック機器は鳩への学習効果が高く、設置すると1~2回程度の電気ショックで鳩は近寄らなくなります。効果的な対策方法であり、以下のようなケースにおすすめです。

・屋根に鳩の群れが住み着いている
・広い面積をカバーできる鳩対策がしたい
・屋根上の太陽光発電システムを鳩から守りたい

 

近年はソーラーパネル式の電気ショック機器が主流となっていて、太陽光発電によって機器の電力を賄うことができます。ソーラーバッテリーは数年間交換する必要がないため、メンテナンスの手間も多くありません。ただし、電気ショック機器を設置する際は、電極となるワイヤーの配線・固定やバッテリー接続などの作業、機器の方式によっては電源と繋ぐ配線工事も必要です。上記のような作業・工事が必要であることや、安全面を考慮して設置はプロに任せましょう。

忌避剤

2-6. 忌避剤使用する

忌避剤は、鳩にとって嫌な味・臭いの成分が入っている薬剤です。ベランダや室外機周りなど鳩が寄り付きやすい場所に忌避剤を使用することで、鳩を追い払うことができます。鳩対策に使用する忌避剤は、薬剤の塗布方法や忌避効果が持続する期間を考えて選びましょう。忌避剤はスプレータイプ・固形タイプ・ジェルタイプの3種類があり、以下のように異なる特徴があります。

主な特徴

効果時間

主な使用箇所

スプレータイプ

・揮発性の忌避剤を、スプレーで直接塗布する

・塗布対象の形状に比較的左右されない

約3~4時間

・ベランダや窓際など、日頃から鳩が目につく場所

固形タイプ

・平面上に設置するか、テープで貼るタイプ

・設置箇所を中心に忌避効果を発揮する

・水に弱い製品が多いため、雨が当たらない場所に適している

約1ヵ月

・カーポートの屋根

・室外機周り など

ジェルタイプ

・忌避成分を含んだ粘り気のあるジェルを、対策したい箇所に直接塗布する

・塗布場所に鳩がとまると体へジェルが付くことで、嫌な体験を学習させる

・手に触れるとベタつくため、普段触らない場所に適している

1年以上

・室外機周り

・屋根

・窓枠の上 など

 

なお、鳩が強い執着を持っている場所では、忌避剤を設置しても効果が十分に発揮されにくいため、使用する忌避剤を正しく選択することが重要となります。

・鳩の巣がある
・掃除しても落ちないほど多量の糞がある
・鳩の群れが住み着いている
・近くに卵や雛がいる

以上のようなケースでは物理的に侵入を防ぐネットや刺激が強い電気ショックなど、忌避剤以外の対策方法が必要となります場合があります。

3. 被害レベル別の対策方法

鳩に効果的な対策方法が分かると、さっそく実践したくなるものです。しかし、鳩対策を効率よく進めるためには、被害レベルに応じた方法を取らなければなりません。鳩の被害レベルは危険度によって3段階に分けられます。まずは自分のところにおける被害状況を把握し、適した対策方法を取れるようにしてください。

3-1. たまに鳩が来る(危険度★☆☆)

たまに鳩がやって来て、羽を少し休めて去っていく、休憩鳩と呼ばれる段階です。鳩が移動中に羽休めできるスポットとして、ベランダの手すりや屋根端などすぐに飛び立てる場所を利用します。休憩鳩は滞在時間が短いため、危険度は高くありません。被害も鳴き声や少量の糞など、比較的軽いものが中心です。

○主な被害

・騒音
・軽度の糞害

しかし、たまに鳩が来る状態を放置すると、鳩は「安全に休める場所だ」と学習してしまいます。現状の被害こそ少ないものの、将来的に大きな被害が予想される段階です。鳩による被害を大きくしないために早期対策を行いましょう。危険度★☆☆では、鳩を寄せ付けない以下の対策方法が効果的です。

○効果的な対策方法

・忌避剤 (詳しくはこちら)
・剣山

 

3-2. 定期的に鳩が来る(危険度★★☆)

たまに鳩が来る状態のまま対策せずに放置すると、定期的に鳩が来る段階へ進みます。餌をくれる人や仲間鳩が来るまでの待機場所として使用される、待機鳩と呼ばれる状態です。屋根・ベランダの全域など周囲に視界が利く場所を好んで利用します。待機鳩は休憩鳩よりも滞在時間が長く、目的もエサ探しなど食事関係が多くなるため注意してください。
糞で汚される範囲が増えてきたときが待機鳩のサインです。待機鳩が利用する場所は、そのうちに鳩のねぐらとして利用されてしまいます。ねぐら鳩と呼ばれる状態であり、庇や室外機周りなど狭い隙間がねぐらの場所です。夕方あたりから翌朝にかけてねぐらとして利用されるため、糞や羽毛があたりに散らばります。待機鳩・ねぐら鳩になると騒音が悪化し、糞による被害も増えることが特徴です。外に置いてある商品や洗濯物が糞で汚されるケースもあります。

○主な被害

・騒音
・中度の糞害
・洗濯物の汚れやにおい移り
・商品の汚れ

定期的に鳩が来る場合は鳩を寄せ付けない対策と、鳩の侵入を防ぐ対策を並行して行いましょう。被害を進行させないために鳩対策のプロへ相談することがおすすめです。

○効果的な対策方法

・プロへの相談
・忌避剤 (詳しくはこちら)
・剣山
・ネット
・電気ショック機器

3-3. 鳩が巣を作っている(危険度★★★)

鳩が巣を作っているケースは、巣作り鳩と呼ばれる末期の段階です。鳩は被害箇所を「安全な住処・縄張り」と認識して、繁殖場所に利用します。巣が置かれやすい場所は住宅壁面と室外機の間や物置周りなど、周囲3面が壁となっていて雨風を避けられるところです。鳩が日夜飛び回っているため騒音・糞害の被害は大きくなり、近づいた人への攻撃や寄生虫・感染症のおそれも出てきます。

○主な被害

・騒音
・重度の糞害
・周囲へ糞やにおいの拡散
・人への攻撃
・寄生虫や感染症のおそれ

巣作り鳩の段階まで進行すると、鳩の縄張り意識や帰巣本能が強く機能するため、簡単には追い出すことができません。また、鳩は鳥獣保護法で守られていて、卵や雛も安全な方法で対処する必要があります。個人では対応が難しいため、早急にプロへ相談して巣作り鳩対策を行いましょう。

○効果的な対策方法

・プロへの相談

まとめ

鳩は縄張り意識が強く、人を攻撃するケースもある凶暴な鳥です。鳩が人家周辺に住み着いた場合は騒音・糞害だけでなく、寄生虫や感染症・食中毒による被害をもたらすこともあります。鳩の対策方法は数多くあるものの、中にはCDや磁石のように効果が薄い方法もあるため、選び方は注意してください。
近寄らせない対策は剣山や忌避剤、侵入を防ぐ対策としてはネットや電気ショック機器が有効です。鳩が人の居住圏に入り込んでくるほどに被害レベルは大きく、個人で取れる対策方法も難しいものとなります。鳩対策は早期対応が重要であるため、被害が大きくなる前にプロテクト株式会社へご相談ください。プロテクト株式会社は現場状況に応じたプランニングにより、鳩に対する100%の忌避効果と持続性がある対策方法を提案いたします。

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