コラム
2017年4月26日 鳩対策
ハトについての知識
日本に生息するハトには、アオバト・カラスバト・キジバト・シラコバト・ドバトなどが知られています。このうち私達が普段目にすることが多いのはドバトです。
ドバトはカワラバトの飼育品種が再野生化したものとされ、野鳥とはみなされない こともあります。日本全土に生息し、特に都市部を中心に非常に多く見られその数は増え続けています。また、外国ではユーラシア大陸、ヨーロッパを中心に世界的に広く分布します。
ハトは方角を知る能力が優れており、その帰巣本能を利用して伝書鳩として大いに 活用されましたが、通信手段の発達した現代ではレース鳩として飼われるようになりました。生活形態は群れで行動し、その活動範囲は寝ぐらから20kmの範囲だといわれています。
長らく人間と関わってきたドバトは、人間と非常に密接した鳥で工業地面積が増えると出現率は上がり、森林面積が増えると低下することがわかっています。繁殖能力は非常に高く、ツガイになると一生離れることは無く、1年に4回から6回2個ずつ産卵します。他の鳥類とは異なりヒナには蛋白質に富んだピジョンミルクと呼ばれるミルク状の嘔吐物を与えるので1年中繁殖することができます。雛は10ヶ月程で成鳥となり繁殖が可能になります。
野生種のカワラバトは本来、岸壁の割れ目などに営巣していた鳥で、その習性から市街地においてはマンションなどの建造物が格好の営巣場所になっており、その糞害が問題視 れています。